オーストラリアGP3月17日8時1分配信?スポーツ報知 F1第1戦オーストラリアGP決勝(16日、アルバートパーク・サーキット=1周5・303キロ) 今季からフル参戦の中嶋一貴(23)=ウィリアムズ・トヨタ=が6位入賞を果たし、初ポイントを獲得した。 事故や故障が相次ぎ、22台中、完走扱いが8台にとどまる大荒れのレースで粘り強い走りを披露した。ルイス・ハミルトン(23)=英国、マクラーレン・メルセデス=がポール・トゥ・ウィンで通算5勝目。 佐藤琢磨(31)=スーパーアグリ・ホンダ=は途中棄権。 第2戦マレーシアGPは21日に開幕(23日・決勝)する。 過酷なサバイバルを生き残った。目標のポイント(3点)獲得に、一貴は「完走できてうれしい。厳しいレースだったけど、最高の気持ちです」と破顔一笑した。 昨季最終戦以来2戦目のレースは、傷だらけの激走だった。 13番手スタートから第1コーナーでいきなり事故に巻き込まれ、車両前部を破損して16位に後退。 残り10周ではクビツァに追突して同じ部分を大破した。 だが、気温38度の厳しい条件下で前を行くライバルが次々と脱落していく中、元F1ドライバーの父・悟氏(55)の代名詞だった"納豆走法"をほうふつさせる粘り強い走りで順位を上げ、7位でフィニッシュした。 レース後、6位のバリチェロがピットアウトでの赤信号を無視したとして失格となり、日本人フル参戦ドライバーの初年度開幕戦としては最高位となる6位入賞が決まった。1987年の開幕デビュー戦で7位に入った父をも上回る好成績に、「昨日チームスタッフが、おやじも7位だったからきっと7位くらいになるだろうと言っていたけど、まさか本当にそうなるとは」と苦笑した。 同時刻に鈴鹿で行われていたスーパーGT開幕戦にエプソンNSXの監督として参加していた悟氏は、愛息の活躍に「チームにとっても最高の仕事をしたと思う。最後まで走ることがキャリアになっていくんだから」とコメントし、笑みを浮かべた。 クビツァに衝突したペナルティーとして、マレーシアGPでは予選グリッドの10番手降格が決定したが、一貴は「気持ちを切り替えて、ベストを尽くしたい」とキッパリ。 23歳の若武者の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
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